エクラスタトリートメントを施術したら髪のキューティクルはどうなるのか??

トリートメントを施術する際、毛髪の「どこに」「どのように」トリートメントが作用し、そしてその結果どのように髪が

どうして良い状態になるのか??というのは、美容師のみならずお客様も知りたい情報だと思います。

というより、髪にとって良いトリートメントか否か??を判別するにあたって美容師もお客さんも知るべき情報は、

「毛髪の「どこに」「どのように」トリートメントが作用し、そしてその結果どのように髪が

どうして良い状態になるのか??」だけでいい、と言い切ってもいいと私は思います。

施術する美容師側がそれをわかっていないと、エクラスタトリートメントがどのような商品なのかをお客さんに説明できませし、

施術される側であるお客さんも、効果について納得した上でトリートメント施術されないと、リピーターに繋がるのは難しいでしょう。

トリートメントを施術する美容師は、お客様にしっかり説明できる毛髪知識はあって当たり前。

さらに踏み込んで、「このように髪は変化するんですよ、という」科学的データという確固たる「証拠」をもってして、お客さんに納得してもらえるような美容師がこれからの時代、求められます。

「感覚的な」感じや「使用感」でトリートメントの良し悪しを判断せざるを得ない、日常のサロンワークでも、こういった専門的な3Dデータで数値化すると、よりハッキリとお客さんに説得力が増します。エクラスタトリートメントをご使用になる際の参考にしてください。

美しく整ったキューティクルは「艶のある髪」にとって欠かせない存在

エクラスタトリートメントは内部を補修する事、外部を補修する事、の2つの側面から髪にアプローチしていきます。

なぜツヤ髪になるのか??を考察する

 

毛髪のキューティクルまではっきり見える電子顕微鏡とは

今回、ご紹介する毛髪表面の電子顕微鏡データ写真は、通常、美容師でもなかなか見る機会がないと思います。

それもそのはずで、こういった高倍率でキューティクルの高さを一枚一枚を確認でき、それを高さまで数値化して割り出せるレベルの電子顕微鏡の機材はとてつもなく高価でして、扱う美容院もなければ扱える美容師もほぼ皆無だからです。

高倍率の電子顕微鏡というのは、どのくらい高価なものなのか??というのがわかる、私のエピソードをここでご紹介します。

私自身が約10年前に、この写真のデータ並み高倍率の電子顕微鏡を購入しようと試みたときの事です。電子顕微鏡の分野で圧倒的な地位を誇る、某K社に連絡を取り、自宅まで運んできてもらう事になりました。

当時は六本木のマンションを自宅兼事務所として使っておりましたので、そこで顕微鏡の到着まで待っておりました。

なんだかドッタンバッタン、ガラガラと外が騒がしい。「誰か引越しでもしてるのかな」と思い、ふと窓から外を見ると、見るからに重そうな、巨大な電子顕微鏡を車から下しているK社の社員さんの姿が。

「デカッ!!!」

っとあまりの電子顕微鏡のデカさに驚いていたところ、(当然、大人でも持ち上げられないレベルの重さなので)荷台に載せられてあっという間に我が家にそれが届きました。

電子顕微鏡を実際にデモンストレーションしてもらい、気に入ったのでいざ購入、という時に価格を聞いたところ、なんと購入価格は一千万円以上。これでも、研究所でなくても事務におけるミニサイズだ、と説明されましたが、どう考えてもデカいし高い。

レンタルもやっていて、その場合は月々30万円くらいです、と言われ、その高額さに唖然とした事を昨日のことのように覚えています。現在我が社では、独自のルートで提携している会社との繋がりがあり、その研究所から、こういった高倍率の電子顕微鏡を使った毛髪データを入手しています。

エクラスタトリートメント施術前のbefore

本題に入りまして、

以下の写真が、髪のキューティクルがエクラスタトリートメントを施術する前の毛髪表面の状態を電子顕微鏡で見たものです。

掲載している写真は、外部の研究機関に依頼し、3Dレーザー顕微鏡を使用してエクラスタトリートメントを施術後、施術前に分けて、毛髪表面を拡大した写真にてキューティクルの高度差を測定しました。

ブリーチを何度も繰り返した毛髪の超ハイダメージ….とまでは行きませんが、この程度の毛髪ダメージレベルがヘアカラー等を繰り返している一般女性の髪のダメージに近いかな、と思っていますので、今回テストした毛髪はミドルダメージに位置するレベルです。

キャプチャ6

キャプチャ4

以下の図の、「um」とは「マイクロメートル」の事で、ミリメートルの1000/1の単位です。

1ミリの1000倍小さい、という事です。この数値が、エクラスタトリートメントを施術する前のテスト毛髪のキューティクルの「高さ」を示す数値になります。

キャプチャ5

まず、キューティクルは、毛髪の表面にうろこ状に折り重なるように存在します。そして、折り重なっているがゆえに僅かに毛髪表面に凸凹した状態にあります。

パーマやカラー等の科学的な薬剤によるダメージ、もしくはヘアアイロン、ブラッシング等の物理的ダメージにより、このキューティクルが剥がれたり開いてしまったりする事により、このキューティクルは電子顕微鏡で測定した時に、キューティクルに僅かながら通常の収斂した毛髪のキューティクルよりも高い「高さ」が出ます。

毛髪は、キューティクル開いた状態だと、開いた分だけ「高さ」が出て、引き締まった状態だと高さは低くなるという事です。

このキューティクルが開いた状態、というのは毛髪内部の80%を占めるタンパク質をはじめとする、間充物質が流出する原因となります。損傷した毛髪はマイナスの等電となりphがアルカリ性に傾く傾向があり、健康な毛髪はpHの値がph4.5~5.5の「等電帯」と呼ばれるゾーンにありますので、もともとキューティクルは弱酸性領域で収斂している状態が「正常」です。

電子顕微鏡で測定した時に健康な毛髪の状態よりも「高さ」が出ているのは、それだけでも健康なキューティクルの状態からかけ離れているという事ですので、毛髪はダメージを受けているという証拠です。

では、この健康な毛髪よりもキューティクルの開いた(高さのある)状態の髪が、エクラスタトリートメントを施術する事で、どのように変化するのか、以下の写真をご覧ください。

 

エクラスタトリートメントの施術後のafter

キャプチャ3

キャプチャ

 

キャプチャ2

下部にある「平均」という数字がキューティクルの高度差の平均値です。
beforeと比べてafterの数値が下がっているのがお分かりいただけると思います。

測定した数値自体の単位が「um(ナノメートル)」と、単位として小さいのは、もともと日本人の毛髪自体の太さは平均的に0.08mm~0.09mmであり、毛髪そのものが1ミリにも満たない極小単位で扱われるものですから、おのずと測定数値の単位も小さくなります。

しかし、この1ミリの1000/1の数値に表せられる、毛髪で起こっているキューティクルの小さな小さな変化は、全頭で10万本といわれる毛髪において、全体で見ると大きな変化と言えます。

また、この数値はキューティクルの高低差が緩和され、毛髪のキューティクルが補修されている証になります。

after3D

 

その他

近々、エクラスタトリートメント導入のお客様に配れるような、電子顕微鏡による「エクラスタトリートメントでどのように髪が修復されたか」がわかる、データ写真をどんどん撮っていく予定です。

 

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佐藤 公徳

本物のヘアケア商品、本物の原料を追い求めて、一年のほとんどは海外で過ごす。現在、ドイツに在住。主に、ヨーロッパ、上海、東京で活動をしている。

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